Sees Co., Ltd.

自律分散AIセル&ハッシュチェーンはフィジカルAI時代のコア技術
株式会社シーズ

シーズブロックチェーンストーリー

シーズの新たな使命

2009年に運用が開始されたビットコインの誕生は金融取引に仲介者が不要という相対取引を安全且つ無人化させたものであり世の中に大きな衝撃を与えました、その核心技術がブロックチェーンそのものであり2016年辺りから多数の書籍の出版によって世界中の人々が将来有望なフィンテック技術であると認識するようになりました。

株式会社シーズは日本語の書籍が出版され始める以前に既にブロックチェーンは近未来には世界中で使われるべき技術であり、限られたフィンテック分野ではなくあらゆる産業に使えるデータセキュリティ技術であることを確信し2014年頃から他社に先駆けて研究開発を開始致しました。

2020年頃から暗号資産やフィンテック分野を中心とした話題から脱却し、ようやく産業向けとして本格的利用価値を認められ始めていくブロックチェーンを取り巻く状況は、かつてオープンソースOSであるLinuxが誕生し産業界へ静かに深く普及していった状況と極めて酷似しています。

Linuxは長い年月をかけて産業用OSとして社会の深部へ広く浸透していきました、そして現代においては一般の人がLinuxを意識する機会はほぼありません。
しかし現実的には制御機器に通信インフラ及び医療機器や家電に至るまで産業機器のほとんどはLinuxによって安定運用されています。
駅で使う切符販売機・自動改札そして列車制御まで、また家庭で楽しむテレビやオーディオに至るまで今や人々の暮らしにLinuxが浸透しているのです。
ブロックチェーンもまたこれと全く同じ軌跡をたどり意識せずに身近な存在になるだろうとシーズは12年も前に予測し動いているのです。

ブロックチェーンの暗号資産決済やフィンテック分野への用途は一つのアプリケーションに過ぎません。
ブロックチェーンの本質的且つ真に優れている点は特定の巨大サーバーに依存することなく取引が安全に完結する極めて完成された分散処理の構造にあります。
書籍では改ざんされない暗号化技術を評価していますがシーズが見出しているのは完全なる分散処理技術の集大成であるという点です。
この完成された分散処理技術を既存の複雑なシステム構成に手を加えることなくブロックチェーンを導入するだけで容易に実現できるのです、これは日々稼働率や安定性を追求する産業界にとってこれ以上ない絶大なメリットを生み出します。

分散処理の一つの特徴がネットワーク上の1台のサーバーが不慮の事故や障害で停止したとしても他のノード群が即座にカバーしシステム全体としては何事もなかったかのように停止することなく稼働し続けることに尽きます。
またデータそのものが複数の拠点に分散して同一の状態で保持されているため、万が一にでも1台のサーバーからデータが完全に消去されてしまってもシステム全体のデータが消失することは一切ありません。

更に分散処理の仕組みが大型の専用サーバー群に留まらず現場に配置された小型端末や機器内部に組み込まれるチップレベルにまで再現できるようになれば、従来とは比較にならないほどの圧倒的な処理速度と安定性そして対障害耐性を同時に獲得することができます。

ブロックチェーンこそが将来の産業インフラを支える核心技術になるという確かな未来と可能性をいち早く確信したシーズは、ブロックチェーンという言葉が世の中に広まり始める前から一貫として産業利用に特化したデータセキュリティの未来技術として研究開発に専念してきました。
そして2018年、イーサリアムと近似した構成と分散ファイルシステムの概念をコアに独自開発したミドルウェアや専用Linuxを高度に融合させた新しい産業向けデータセキュリティシステム「シーズブロックチェーン」が産声を上げたのです。

シーズのコンセプト

「シーズブロックチェーン」が完成に至るまでの歴史は従来のブロックチェーン技術が抱えていた産業適用における課題と真摯に向き合い発想力と技術力によってそれらを解決してきた歩みそのものでした。
まさに交通インフラや通信インフラを手掛け現在においては知財戦略をコアとした事業推進を得意としているシーズならではの取り組みといえます。

研究開発当初においては従来のパブリック型ブロックチェーンのように不特定多数に全データを公開する仕組みのままでは企業の生命線である機密情報やシステムの安定稼働を守ることは不可能であると判断しました、そこでシーズはデータを無差別に公開するのではなくシステムの安定稼働とデータそのものを守ることに特化した産業用プライベート型ブロックチェーンを基本コンセプトとして設計に着手致しました。

分散処理において最も重要な合意形成の仕組みであるコンセンサスアルゴリズムには不特定の参加者によるマイニングという莫大な計算競争を排除し、プライベート型ブロックチェーンならではの厳格に承認された検証ノードのみがブロックを生成するPoA(Proof of Authority)を採用しました、これによってマイニングという莫大な計算処理が省けて極めて高速な分散処理方式を手に入れました。

PoAというコンセンサスは信頼できる特定のノード群がランダムな順序で記録データの検証と承認を行い、円滑且つ高速にブロックを生成していく合意形成方式です。
プライベート型ブロックチェーンならではの信用できるノードのみでネットワークを構築し運用することによって外部からの不正侵入を完璧に防ぎ産業用途に耐えうる確固たる安全性と高いパフォーマンスのブロックチェーンのマスターモデルを築き上げました。

こうして基礎となる堅牢なブロックチェーン基盤を固めた上で実際のビジネス現場へブロックチェーン導入に立ちはだかる実用上の障壁となる技術的課題を持ち前の発想力と技術力を以って解決してきました。

「シーズブロックチェーン」の黎明

「シーズブロックチェーン」を創出するにあたり最初に直面した課題は一つのブロックチェーンを複数のアプリケーションで安全に運用する仕組みが存在していないことでした。
従来のブロックチェーンは一つの用途や単一のアプリケーションのために個別に運用されることが常識となっていました。
仮に開発コストを抑えるために複数の異なるアプリケーションで同一のブロックチェーンを共有しようと試みてもアプリケーション同士の独立性を保つ技術的手段が無くアプリケーションの動作やデータが他のアプリケーションから簡単に閲覧できてしまうという企業にとって致命的なセキュリティリスクが存在していたのです。

シーズはこの課題を解決するためブロックチェーン基盤と独自開発のミドルウェアを構築しAPIを介することで複数の異なるアプリケーションが一つのブロックチェーン基盤を安全に共有できる仕組みである「マルチDAppsプラットフォーム」を創出しました。
この「マルチDAppsプラットフォーム」は同一のブロックチェーン基盤を共有しながらもアクセス制御によって他のアプリケーションからのデータ閲覧や介入を完全に遮断する設計になっています。
これにより企業はインフラコストを最小限に抑えつつアプリケーション単位で極めて安全なシステム運用を実現できるようになりました。
この「マルチDAppsプラットフォーム」が齎す恩恵は複数の企業で一つのブロックチェーン基盤を共有でき中小企業にも大きな負担なく導入できる点です、更にはブロックチェーンプロバイディングというようなサービス展開も可能と致しました。

次に直面した課題は動画や画像または膨大なセンサーログに代表される大容量データの取り扱いとそれに伴う情報漏洩リスクでした。
既存のブロックチェーンはテキストデータや金融の取引台帳のような軽量なデータを記録することに特化して設計されています。
そのため容量の大きい動画や画像をブロックチェーン上に直接記録することは技術的にほぼ不可能とされていました。

この問題を回避するため実データは外部の一般的なデータベースやサーバーに保管しそのデータが存在する証拠や参照先だけをブロックチェーンに書き込む方式が広く採用されてきました。
しかしこの方式では企業の機密情報や個人情報を扱う場合、データそのものの改ざんを防ぐことと高度な暗号化や閲覧制限によって漏洩を防ぐことを両立させる仕組みが不完全で、外部サーバーのデータが差し替えられたりアクセス権限の隙を突かれて情報が漏洩したりする危険性が残されたままでした。

そこでシーズは実データをあらかじめ高度に暗号化した上で細かく分割しネットワーク上に分散保存した上でそのデータ群から生成されたハッシュ値のみをブロックチェーンへ記録して改ざんを検知する「暗号化・分割・分散ファイルシステム」を独自に創出し確立しました。
実データの高度な暗号化及び分割・分散保存とブロックチェーンによる厳格な改ざん検知を融合させることで大容量データであっても安全且つ低コストに保管することを可能にし企業の高度な情報セキュリティとコンプライアンス強化を同時に達成したのです。

図1. 暗号化・分割・分散ファイルシステム
図1. 暗号化・分割・分散ファイルシステム

またノードを構築して稼働させるためのOSとして従来は汎用的なサーバーLinux等がそのまま使用されてきました。
しかし汎用サーバーOSにはWebサーバー機能やデータベース機能等様々なバックグラウンドプロセスが存在しブロックチェーン動作には直接関係のない不要な機能が数多く含まれています。
これらの無駄な機能が日常的にCPUやメモリのリソースを圧迫し、結果としてブロックチェーンが本来持っているはずの高速な処理性能や安定稼働が著しく阻害されてしまうという課題が実証試験中に発見されました。
更に汎用OSゆえに頻繁に発生するOSのセキュリティアップデート作業が現場の運用コストを増加させ処理能力やスペックに制約のある小さな機器ではOS自体が重すぎて動作すら困難であるという深刻な問題にも実際に直面しました。

シーズはこの汎用OSに起因するリソース効率低下や処理遅延を根底から解決するためブロックチェーンの実行に必要な機能だけを極限まで削ぎ落とし必要最小限の機能に特化させた「シーズブロックチェーン専用Linux」を独自開発しました。
この専用Linuxは用途やハードウェアの規模に合わせて「フルノード型」・「ライトノード型」・「エンベデッド型(組み込み型)」という三つの最適化タイプを用意しました。
特に軽量なライトノード型やエンベデッド型の創出により、従来では到底ブロックチェーンノードを動かせなかった市販マイコンボードやIoT機器内部であっても極めて高速且つ安定してブロックチェーンノードとして動作させることが可能になりました。
これによりハードウェアの製品コストを大幅に削減できるだけでなく導入後の運用管理やメンテナンスにかかる現場の負担を激減させることに成功したのです。

「シーズブロックチェーン」の社会実装への挑戦

「シーズブロックチェーン」創出後の課題としてシステム開発現場においてはエンジニアの参入障壁と開発負荷が非常に大きな課題として立ちはだかっていました。
従来のブロックチェーンのアプリケーションを開発するためにはSolidity等のブロックチェーン固有の開発言語の習得が必要であるほか複雑な暗号の知識やトランザクションへの電子署名処理に加えてネットワークのガス代(手数料)の動的な計算や管理といった極めて高度で特殊なノード連携処理をコード化する必要がありました。

一般的なWebシステムや企業の基幹システムに精通しているWebエンジニアにとって日常的に使い慣れているREST構成の標準的なAPI(Application Programming Interface)や開発キット(SDK)が提供されていないことは既存システムとブロックチェーンを連携させたり新機能を組み込んだりする際の絶望的な障壁となっていたのです。

シーズはこのブロックチェーンのアプリケーション開発ハードルを根本から切り崩すために使い慣れたREST構成の開発用API及び各種ソフトウェア開発キット(SDK)を包括した「シーズブロックチェーン開発API/SDK」を独自開発し創出しました。
データの記録・更新・取得・閲覧を制限した上での参照遮断といった基本操作から暗号資産の残高照会や送金処理に至るまでブロックチェーンに必要なあらゆる基本機能を使いやすい形で汎用化しました。
これにより特別なブロックチェーン技術を持たない一般的なWebエンジニアが複雑な暗号処理や特殊なノード連携を一切意識することなく直感的にブロックチェーンで稼働する分散型アプリケーション(DApps)を構築できるようになりました。
既存システムへの高速な機能組み込みと容易なカスタマイズ開発が実現したことで開発現場の生産性は飛躍的に向上しました。

シーズはこれらのAPIを組み込み学習用にカスタマイズしたブロックチェーン学習ツール「箱庭システム」を開発しエンジニア向けの講座やセミナーを自ら開催することで次世代のブロックチェーン技術者の育成と産業界への技術普及にも大きく貢献致しました。

この「シーズブロックチェーン開発API/SDK」は実際の社会インフラを支える金融機関の現場でも既に高い評価と実績を得ています。
具体的な導入事例として某信用金庫におけるサービスアプリケーションのバックエンドシステムとして採用されました。
ユーザーの遺言や権利関係といった極めて厳格な管理が求められる重要且つ繊細な機密情報を安全に保持し、決して改ざんされることなく将来へ向けて確実に保管する高度な信頼性アプリケーションとしてシーズの「シーズブロックチェーン開発API/SDK」が採用されました。

技術導入における課題は開発言語やAPIだけに留まりませんでした。
ビジネスの現場において大きな障害となっていたのがゼロからシステムを構築する際に発生する膨大な開発コストと準備期間です。
一般的なブロックチェーン開発では企業や用途ごとにスマートコントラクト(自動実行プログラム)を完全にゼロから構築する必要があり、これには莫大な開発費用と数ヶ月から数年に及ぶ膨大な準備期間を要していました。
現場ですぐに導入して稼働させられる実績と信頼のあるアプリケーションのベース(既成コントラクト)が存在しないことがスピード感を重視する企業の迅速なビジネス展開を強く阻害していたのです。

この課題に対しシーズはトレーサビリティ管理や各種品質保証記録、安全な動画配信あるいは複雑なプロジェクト管理等産業界の多様な現場で頻繁に求められる汎用的なユースケースを分析し、あらかじめ豊富な既成コントラクトとしてパッケージ化(「シーズ建売ブロックチェーン」)致しました。
導入企業はゼロからプログラムを開発する必要がなく自社の業務フローに合わせてユーザーインターフェースのカスタマイズを行うだけで即座に実用システムとしての運用を開始することができます。
これにより導入までの開発期間が劇的に短縮することは勿論のことゼロから構築した場合と比較して開発コストを30%以下に抑えるという圧倒的な低価格と短納期を実現したのです。

「シーズブロックチェーン」のハードウェア化への挑戦

シーズはブロックチェーン専用Linuxの創出による劇的な軽量化と高効率化が大きな足がかりとなり、それまでクラウド上の高性能サーバー群の中に閉じ込められていたブロックチェーンの適用領域を一気にチップレベルにまで適用可能としました。
その最初の革新的な成果として結実したのが小型ハードウェア端末内部にノードを直接実装した「ブロックチェーンゲートウェイ」の誕生でした。

従来のシステム構成では現場で発生したデータをクラウド上のブロックチェーンへ送信し記録するまでの間、不特定多数が交錯するインターネット回線を通過しなければならずその通信過程にハッキングやデータ盗聴または中間者攻撃といった重大なセキュリティリスクが潜んでいました。
しかしこの「ブロックチェーンゲートウェイ」をオフィスや工場の現場に設置しローカルLANに接続すれば現場のPCや端末からインターネットを一切介することなくローカルネットワーク内で完結する形で直接ブロックチェーンへ安全にデータを記録できるようになります。
これにより外部のインターネット上から仕掛けられるサイバー攻撃のリスクを構造的に完全に回避した極めて安全なデータ共有環境が実現しました。

この高度なセキュリティと現場主導の利便性を兼ね備えた「ブロックチェーンゲートウェイ」は、既に化学系商社において導入されている実績があります。
サプライチェーンにおいて流動する製品情報や取引データの安全且つ迅速な共有を実現するための基盤サービスアプリケーションとして提供され、現場のコンプライアンス向上と業務効率化に大きく寄与しています。

シーズは更に出張先や屋外作業現場等安定したローカルLAN接続が利用できないシチュエーションも想定し、PCにUSBドングルを接続してネットワーク環境を借り受けながら即座にその場でノードとして機能する「ブロックチェーントランスフォーマー」を創出しました。
これによりどのような場所にいてもUSBドングルをPCに繋ぐだけで場所を選ばず安全にブロックチェーン環境へアクセスできるようになったのです。

図2. 安全なブロックチェーン環境へのアクセス
図2. 安全なブロックチェーン環境へのアクセス

「シーズブロックチェーン」のレイヤー3(ハッシュチェーン)の誕生

シーズの挑戦は既存の端末にノード機能を載せるだけでは終わりません。
究極のエッジ化とあらゆる産業機器の自動化を目指し、超小型のハードウェアチップへ直接ブロックチェーンノードの機能を実装した「ブロックチェーンチップ」の開発へと至ります。
このブロックチェーンチップを組み込むことで現場の各種センサーや監視カメラ、各種製造装置や輸送機器そのものが外部のサーバーに頼ることなく独立してデータを検証し記録するブロックチェーンノードへと進化を遂げたのです。

そして端末の小型化やチップ化によってブロックチェーンが社会の最末端へ浸透していく中で最後に行き着いた超難関の課題がノードへ到達する前の通信レベルにおける伝送路の脆弱性でした。
既存のレイヤー1(メインチェーン)や処理能力を高めるためのレイヤー2(サイドチェーン)という2層構造はブロックチェーン内部におけるスケーラビリティ(処理能力限界)の問題を解決するには有効でした。
しかしどれほどチェーン内部が堅牢であってもIoT端末やセンサーからノードへとデータが送信されるまでの伝送路そのものにおける安全性を担保する仕組みは存在していません。
通信の途中で送信データを不正に改ざんされたりネットワーク上に偽装されたなりすまし端末から嘘のデータが送り込まれたりした場合、ブロックチェーン側ではそれが正当なデータであるかどうか判別できず不正なデータがそのまま改ざん不能なデータとして記録されてしまうという致命的な穴が残されていたのです。

この伝送路における脆弱性を根本から克服するためシーズは基盤となるレイヤー1(メインチェーン)、高い処理能力でデータを集約するレイヤー2(サイドチェーン)に加え、通信の最小単位レベルでハッシュ値を鎖状に繋ぎ合わせる独自のレイヤー3(ハッシュチェーン)を構築しました。

図3. ブロックチェーンのレイヤー図
図3. ブロックチェーンのレイヤー図

この世界唯一の3層構造の確立によりIoT端末や各種センサーからノードへ向けてデータが送信される際にそのデータが送信された瞬間の連続性や内容の完全性そして送信した端末の正当な識別を通信の段階で完璧に証明することが可能となりました。
これにより発生した一次データの信頼性を伝送路の現場で即座に担保し、途中で一切の改ざんや偽装を許すことなくブロックチェーンへ直接書き込むという真に高度で完璧な産業利用基盤が完成したのです。

「シーズブロックチェーン」の更なる進化(「コンテナブルNFT」)

シーズブロックチェーン、ブロックチェーン専用Linux、ブロックチェーンのハードウェア化、そしてレイヤー3のハッシュチェーンと究極のデータ伝送セキュリティ基盤を完成させたシーズは実社会におけるより高度で複雑な価値取引や流動的ビジネスプロセスを直接支援するための次世代技術としてNFT(非代替性トークン)の産業利用とそれを進化させた特許技術「コンテナブルNFT」(※ContinueとAbleを組み合わせた造語)の開発へと踏み出しました。

産業領域においてNFTを安全に取り扱うこと自体にも高度な技術的解決が必要とされていました。
従来の標準的なブロックチェーン開発においてNFTを扱う場合、暗号資産の決済処理とNFTの所有権移転処理を別々のプログラムとして実行しそれらをアプリケーション側で無理やり紐付ける実装が主流でした。
しかしこの方式はWebアプリケーションとブロックチェーンの間の隙を突くハッキングや不正アクセスによるトークンの脅し取りといったセキュリティ上の脆弱性を生み出し、攻撃の標的となりやすい欠点がありました。
一方で決済とNFT移転の処理を単一のプログラムで同時に実行できるマルチトークン規格(ERC-1155等)を従来のパブリックチェーン上で扱おうとすると、今度は莫大なガス代が発生し更には高度で複雑なスマートコントラクトの実装ノウハウが必要になるという問題が発生します。

「シーズブロックチェーン」ではこのマルチトークン規格(ERC-1155等)に対応したスマートコントラクトをブロックチェーンの基盤で完全に統合しました。
これにより暗号資産による決済とNFTの権利移転という二つの処理を途中で改ざんされるリスクのない単一のトランザクション内で安全且つ不可逆的に完結させる安全なNFTウォレット処理(独自コントラクト)を確立しました。
アプリケーション側での脆弱な紐付け処理を根本から排除しつつ高速且つ低コストの基盤環境とAPIを組み合わせることで高度に安全なNFT取引環境を容易に構築できる仕組みを完成させたのです。
この安全なトークン基盤の上で生まれたのが従来のNFT概念を根底から変革するシーズの特許技術「コンテナブルNFT」です。

従来のNFTは、ある特定のコンテンツや所有権に対してデータを1回限りで固定する静的な所有権証明に留まっていました。
そのため発行後にデータの内容を書き換えや更新することは構造上不可能です。
仮にデータを更新したい場合は全く新しいNFTを再発行するしか手段がなく、同一の識別子を保ったまま内容の変化や過去から現在に至る履歴の連続性をスマートに表現することは不可能とされていました。

これに対しシーズが開発した特許技術「コンテナブルNFT」はスマートコントラクトと高度に連動させることで一つの同一NFTという単位を保持したまま内部に含まれるデータや変更履歴を改ざん不可能な形で安全に更新し続けられる画期的な技術です。
これにより製造履歴や整備記録または学習プロセスの進捗等日々データが更新されていく複雑なシステムや業務プロセスの追跡において最新の状態とこれまでの全履歴をたった一つのNFTを用いて完璧に証明することが可能となりました。

図4. コンテナブルNFT
図4. コンテナブルNFT

シーズはこの特許技術「コンテナブルNFT」と「シーズブロックチェーン」を融合させ企業の多様なビジネス課題や現場のニーズに応じて柔軟に選択できる代表的な分散型アプリケーション(DApps)を開発し運用しています。


2026年10月作成

株式会社シーズ
代表取締役会長 伊東久雄

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